同族経営の難しさを従業員目線で考えてみる


株式会社と名前が付いていても、株式を会長や社長またはその家族で占有している「同族会社」の経営は一般の会社と違って難しいのかもしれません。

 

家族だから組織として盤石か?

同族経営であれば、身内だから気心が知れているため、経営陣が一枚岩となってベクトルを共有できるのではないか。

私は、そう思っていましたが、必ずしもそうではないようです。

むしろ親子だから言いにくい、身内だからこそ無遠慮に振る舞って真っ当な議論ができなくなることもあります。

ましてや、サザエさんのように昔は家族で一緒に食卓を囲み、家族が共同体として機能していたのでしょうが、現在は核家族化により、密な人間関係がなくなっていることも要因としては考えられます。

しかし、それが会社の意思決定をする経営会議であれば、私情の比重を落として会社優先で考えるべきです。

 

搾取されているという従業員の意識

同族経営で最も難しい問題は、身内とその他の従業員を同一として扱えるかというところだと考えます。

一般的には、同族経営であれば役員をはじめとした管理職は親族で占められていると思います。

そうであるならば、まず、一般の従業員と給料の格差はあってしかるべきだとは思いますが、従業員としては疑心暗鬼が募っていることが少なくありません。

つまり、「自分は代表者家族を儲けさせるために働いていて、搾取されているんではないか」と考えていることがあります。

従業員の方に還元している会社もあり、すべてに当てはまるわけではないことは承知しています。

しかし、従業員は親族による過度な支出に敏感になっていることは確かです。

 

「ガラスの天井」でやりがいまで搾取していないか

さらに、同族経営になれば、経営陣は親族で固められているため、出世の可能性も限定的になってしまいます。

給料等の待遇面で親族を優遇している場合には、ただでさえ、従業員のモチベーションが低下している可能性があります。

有能な人材であれば登用することで、人の入れ替わりも一定程度抑えることができるかもしれません。

 

 

【編集後記】

中小企業の多くは同族経営です。そして、会計事務所においても個人事務所であれば同様です。

組織である以上、公私混同が過ぎる場合には社内からだけでなく社外からも厳しい目が向けられるかもしれません。