従業員は何かしら不満を抱えるもの。ひとり税理士という選択肢


自分にとって、最高に居心地の良い職場は存在しないのではないでしょうか。青い鳥症候群をこじらせたわけではありません。

 

次なる不満を見つける

転職して感じたことのひとつに、不満が解消されたとしても次の不満が出てくる、ということです。

前職の税理士法人は、仕事の仕方を工夫したところで供給量がそれを上回り、慢性的な長時間労働となっていました。

個人事務所ではそうはならないだろうと考えていましたが、実際に1年間いて繁忙期を除いては残業はほぼありません。

前職では人間関係はお互いにほどよい距離感があり、長時間拘束が解消されれば、ストレスフリーで働けると考えていました。

なので、労働環境が改善された個人事務所では何の不満もなく働いているかというと、答えはNOです。

 

自分にとって最高の環境とは

組織の在り方にも起因すると思うのですが、個人事務所は良くも悪くも所長の王国です。

ある程度の人数がいれば、重要な局面を除いては、仕事の進め方は個々人の裁量に委ねられると思います。

しかし、所長との距離が近いとそうはいかないこともあるでしょう。

報連相はどの組織でも基本で重要だと思いますが、行き過ぎた管理は小規模な組織でありながら小回りが利かなくなります。

さらに、お客様に最適だと考えられる提案も、所長の考えに合致しない場合には実現にも至りません。

そう考えると、自分にとって最高の環境は、「独立して自分でやること」に他なりません。

 

少数派に身を置くだけでも差別化できる

「独立してやっていく」と考えたときに、次に、どういう形態でやっていくかを考えると思います。

私は、当初、事務所を構えて人を雇って・・・というオーソドックスな経営を考えていました。

しかし一方で、税理士も飽和状態で既存業務は縮小傾向にある中、どうやって差別化していくかを模索できずにいました。

ましてや、自分が従業員の時に抱いていた不満を、採用した人に抱かせない自信もありませんでした。

そんな中で、「ひとり社長」ならぬ「ひとり税理士」という新ジャンルがあることを見聞きしました。

労働集約産業である税理士業にあって難しいだろうと考えていたひとりビジネスで成功している人たちもいるという事実は、大きなインパクトでした。

今はこのビジネスモデルに、自分のキャラクターをのっけて差別化できるよう試行錯誤しています。

 

 

【編集後記】

事務所に持つ不満は、現状に満足しないためのプラスの感情だと勝手に思っています。