9月からの税理士試験の開講に向けての科目の選び方


税理士試験が終わり、受験された方は一息ついている頃かと思います。

しかし、9月からは新規開講でまた勉強が始まります。

合格発表の12月までは長く、受験した科目を再度やるべきか新科目に進むべきか悩んでいる人も多いはず。

今回は、その際の科目選びについて考えてみました。

 

新しい科目へ進もう

本試験が終わり、各専門学校では模範解答を作成して受験生からの意見を集約している頃です。

TACや大原をはじめとした専門学校は、模範解答の末尾の講評にボーダーラインと合格ラインを記載し、受験生はこれに一喜一憂します。

私も毎年、受験日の週末に行われる解答解説会に参加して、他の受験生の手応えを探っては泣いていました。

一般的には、ボーダーライン以上なら合格見込はあるとして、「新しい科目へ進みましょう」という指導がされます。

しかし、この時点のボーダーラインはあくまで専門学校が設定したものです。当日の受験生のレベルや出来を反映したものではありません。

多少、下回ったとしても次の科目へ進むべきです。

 

官報合格まで未受験の選択肢はない

税理士試験は科目合格制を取っていることで、受験スケジュールが各人の裁量に一任されます。

加えて、理論を中心とした暗記が前提の上位10%合格の競争試験になっているため、長丁場となりがちです。

専門学校のパンフレットでは「合格の目安は2年~5年」となっていますが、周囲を見渡した感じだと「5年~10年」が一般的です。

合格を志して専門学校に高い学費を払って勉強するのですから、生半可な参入ではいけません。

官報合格までは受験し続ける以外、選択肢の余地はないと考えるべきです。

 

年内の勉強はモチベーションが上がらない

さて、新しい科目に進まないとなると、合格発表までの年内(9~12月)は今年受験した科目の記憶を維持することになります。

私はTAC受講生でしたので、TACを例にすると、「上級演習」というコースが用意されています。

これは、週に1回、演習を中心に実力をキープすることを念頭に置いたもののようです。(私は受講したことがありません。)

仮に不合格だった場合には、1月の上級講座にスムーズに移行でき、他の受験生に対してアドバンテージがあります。

しかし、年内の勉強については、以下の理由から概して熱心に取り組めない傾向にあります。

・試験直前期の追い込みによるガス欠

・ハロウィンやクリスマスなどのイベントで浮足立つ

・年末に向けての仕事で忙殺される

事実、年内の自習室の入りは少なく、特にクリスマス前後は所用がなくても早めに帰路につく人が散見されます。

この状態では、経験済の科目を勉強するよりも新科目で気分転換をしながら見識を広げるほうが得策です。

 

1年でも早く合格することが先決

学生から勉強を始めた方にとっては、20代前半で科目を積み上げて大手の税理士法人に入所できた場合、年収換算で1科目100万円の価値があります。

また、社会人受験生の場合も、貴重な寸暇を惜しんで勉強されているはずですから投下資本を回収するためにも早期に合格することが重要です。

何より、この業界は徒弟制度が脈々と受け継がれており、経験がモノをいいますので1年でも早く参入する方が望ましいです。

本試験までに合格圏内に食い込むことは言うまでもありませんが、試験が終わったら後ろ向きになりすぎずに次の科目に進みましょう。

仮に不合格だったとしても、新しい科目を4か月勉強した実績は来年以降の合格につながるかもしれませんし、自分に合わなかったら別の科目を選べばいいのです。

いずれにしろ、「1年でも早く合格するには」ということを念頭に置いて科目選びをしてみましょう。

 

【編集後記】

居酒屋の鳥貴族が値上げするというニュースがありました。

消費者にとって安いのは嬉しいですが、その裏で泣いている人がいるということも忘れてはいけません。

私も金麦の大ジョッキが280円で飲めなくなるのは悲しいですが、298円ならまだお得感があります。