納税するならクレジットカード納付。メリットとデメリットを考える。


2017年8月現在、法人税や所得税の国税をはじめ、自動車税や固定資産税といった地方税もクレジットカードで納税できるようになっています。

便利になった一方で知らなかったでは済まされない点もありますので、それらをまとめてみました。

クレジットカード納付の概要

税金を納付する場合には、納付書を金融機関に持参して納税するのがまだまだ一般的です。

しかし、これに代替する方法として、クレジットカードでの納税ができるようになりました。

国税では、法人税、所得税および消費税から印紙税まで、地方税もあらゆる税目がカバーされています。

ただし、従業員の給与や専門家報酬から差し引く源泉所得税については、不足額があり税務署から指摘があった場合などの限られたケースのみクレジットカードでの納付が認められており、納付書によらない場合、通常はe-taxで電子納税することになります。

それぞれ以下のサイトから、手続きを行うことができます。

国税クレジットカードお支払いサイト

公式 都税クレジットカードお支払いサイト(都税の場合)

 

クレジットカードによる納税の方法

国税クレジットカードお支払いサイトで法人税を納付する場合を例にして、実際に見てみましょう。

 

入力はいたって簡単です。

納付先の所轄税務署や税額を除けば、氏名や住所など一般的なネットショッピングで個人情報を入力するようなイメージで済んでしまいます。

 

最後の確認画面です。終了後、登録したアドレスに通知メールが送付されます。

 

メリットとデメリット

クレジットカードでの納付のメリットとデメリットについて考えてみます。

① 待ち時間がゼロに。急なメンテには注意!

月末で混雑する金融機関で待たされる時間がなくなったのは、明らかにメリットです。

また、いつでも納付の手続きができるようになったとはいえ、メンテナンス時は当然にできません。

さらには、2017年3月に都税納付サイトへ不正アクセスがあったとして一時使用不能になったことも忘れてはなりません。

 

② 引落しまでのタイムラグ

納付期限までに手続きを済ませれば、カード利用代金の引き落とし日が納付期限よりも後になった場合でも延滞になりません。

つまり、8月31日に納付期限の税金の支払い手続きを同日までに済ませれば、その金額を1~2か月先に引き延ばすことも可能になります。

納税による資金繰りに奔走するケースがいくらか緩和されるかもしれないといった点では、これもメリットと言えます。

 

③ 手数料とクレカのポイント還元

納付書を使った場合には手数料はかかりませんが、クレジットカード納付には手数料がかかります。

金額にして国税82円(税込)、地方税78円(税込)。ともに最初の1万円までであり、以後1万円ごとに同額が加算されます。

一見すると、クレジットカードのポイント還元率が1%であれば、手数料をペイできます。

しかし、国税10,100円の納税(税金は100円未満切捨になる)で考えると、手数料は164円で負担率は1%以上になってしまいます。

ですので、納税額によってメリットにもデメリットにもなり得ます。

 

④地方税の申告税目の納付はスケジュール管理必至!

これが最も注意すべき点です。

法人住民税および法人事業税は納税者が自ら計算して申告する申告納税の税目です。

(その反対が、自治体が計算して徴収する固定資産税などの賦課課税となります。)

これらをクレジットカード納付する場合には、通常、都税事務所や各県税事務所から送付される納付書とは異なる専用の納付書が必要になるようです。

そのためには、おおよそ2週間前に申告して課税当局に電話をし、専用の納付書の発送を依頼する手続きが必要になります。

また、一度依頼すると今後続けて対応してもらえるものではなく、納付の都度、依頼が必要なようです。

いつも申告は期限間近に提出しているといった場合には、実質クレジットカード納付は不可能と言えるでしょう。

 

その他にも、納税証明の発行までに一定の時間を要することや、誤って納付手続きをしてしまうと取り消しができないことも注意点としては挙げられます。

(誤納付の救済措置としては、税務署や都税事務所へ連絡して還付の手続きをしてもらうことになります。)

中小事業者こそクレジットカード納付を検討すべし

現在でも、多くの事業者は納付書を持って金融機関で納税をしているでしょう。

しかし、会社の通帳や現金と会社印を持って月末の混雑した銀行へ行くのはリスク、時間および手間がかかるといった問題をはらんでいます。

比較的小規模で納税額も多くない法人や個人事業主の方であれば、時間も人員も余裕がないかもしれません。

心当たりがあるならば、クレジットカード納付を検討しましょう。

 

【編集後記】

8月も明日で終わりです。夏休みも終わりですね。

ふと、ゲーム「ぼくのなつやすみ」がやりたくなりました。